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02/24/2007

【映画】第79回アカデミー賞予想

Predict_lms


第79回アカデミー賞の発表が、2月25日、日本時間の26日(月)に迫ったので、私も予想しちゃいます。


★作品賞
『リトル・ミス・サンシャイン』

★監督賞
マーティン・スコセッシ『ディパーテッド』

★主演男優賞
フォレスト・ウィテカー『ラスト・キング・オブ・スコットランド』

★主演女優賞
ヘレン・ミレン『クイーン』

★助演男優賞
エディ・マーフィー『ドリームガールズ』

★助演女優賞
ジェニファー・ハドソン『ドリームガールズ』

★オリジナル脚本賞
『リトル・ミス・サンシャイン』

★脚色賞
『ディパーテッド』

★撮影賞
『パンズ・ラビリンス』

★オリジナル歌曲賞
「リッスン」『ドリームガールズ』

★外国語映画賞
『パンズ・ラビリンス』

★長編ドキュメンタリー映画賞
『不都合な真実』

今年は大混戦。特に作品賞の予想が一番難しいという年は記憶にない。

作品賞は本命『バベル』、対抗『ディパーテッド』、大穴『リトル・ミス・サンシャイン』だが、僕はこの大穴が来ると思う。大混戦だからこそ、多くの人に広く愛され、受賞しても誰も文句を言わない作品が、結果的に一番多くの票を集めると見たからだ。

他の作品に関して言うと

『バベル』
作品的評価は高いが、アカデミー賞と言うよりはカンヌ向きの作風。
『ディパーテッド』
あくまでも次点・対抗馬に止まる予感。技術的にはハイクオリティだが、作品賞を獲るにはヒューマニスティックな感動に乏しい。
『硫黄島からの手紙』
批評家受けは一番だが、出演者が日本人ばかりで、ほぼ全編日本語というのは大きなハンディになる。個人的には獲ってくれたら嬉しい。
『クィーン』
イギリス王室の内紛を描いた映画がオスカーの作品賞を獲ることはありえない。

そんなわけで、最も良い意味でアメリカ映画らしいアメリカ映画であり、クオリティも高く、誰からも愛される『リトル・ミス・サンシャイン』が、作品賞を制すると見た。


監督賞はマーティン・スコセッシだろう。「本当は撮りたくなかった」と公言している作品で初のオスカーを獲ることに、本人は苦々しい思いを抱いているだろうけど。対抗は『硫黄島からの手紙』のクリント・イーストウッド。

主演男優賞は、今のところ各賞総なめのフォレスト・ウィテカー。対抗は、スコセッシ同様「無冠の王」の名を戴くピーター・オトゥール。映画人内部のお祭りである以上、同情票が流れる確率はかなりある。

主演女優賞も、今のところ各賞総なめのヘレン・ミレンで決まり。

助演男優賞は、主役をジェイミー・フォックスに譲りつつ、渾身の演技で存在感をアピールしたエディ・マーフィー。

助演女優賞はジェニファー・ハドソンで不動。ミュージカル映画なのだから「歌」も演技の一部として評価されて当然。あの凄まじくエモーショナルな熱唱に心を動かされぬ者はいない。大穴は、『リトル・ミス・サンシャイン』のアビゲイル・ブレスリン。残念ながら菊地凛子という目はない。

オリジナル脚本賞、脚色賞は、あまり番狂わせが起きない部門でもあり、作品的評価から見て、それぞれ『リトル・ミス・サンシャイン』と『ディパーテッド』に落ち着くだろう。

撮影賞/外国語映画賞は、作品的な評価が高いギレルモ・デル・トロの『パンズ・ラビリンス』。この勢いで、早く『ヘルボーイ2』を撮ってくれ。大好きなんだよ、『ヘルボーイ』。

オリジナル歌曲賞は、いずれにせよ『ドリームガールズ』のどちらか。楽曲的にはノミネートされていない「ワン・ナイト・オンリー」が好きだが、映画の中でドラマ的に盛り上がる「リッスン」に一票。決定的に映画に引き込まれたのは、あのシーンだったからな。

長編ドキュメンタリー賞は、作品の内容はもちろん、ハリウッドの民主党贔屓を考えても『不都合な真実』で決まり。


全部当たったら、何かください(笑)。


しかし再度言うが、今年は作品賞の予想が最も難しい。他の部門は、多分かなりの確率で当たると思うが、作品賞だけは別。『クィーン』を除く4作品『リトル・ミス・サンシャイン』『バベル』『ディパーテッド』『硫黄島からの手紙』は、どれが受賞してもおかしくはない状況だ。


それにしても『ドリームガールズ』を見た後では、あれが作品賞などの主要部門にノミネートされていないことに首を傾げるばかりだ。個人的には、ヘタをすると今年のベストワンにすらなりかねないのだが。


(2007年2月)


【追記】
いかんいかん、上の歌曲賞の部門で「リッスン」を選び〈映画の中でドラマ的に盛り上がる「リッスン」に一票。決定的に映画に引き込まれたのは、あのシーンだったからな〉などと書いているが、『ドリームガールズ』を再見して、これが大きな勘違いであることに気がついた。
僕は、ジェニファー・ハドソンが皆に見捨てられた悲しみを歌い上げる曲が「リッスン」だと思っていたのだが、それは別の曲。「リッスン」はビヨンセが終盤に歌う曲だった。「ペイシェンス」も素晴らしい曲だが、ヴォーカルの力で「リッスン」にわずかに軍配が上がるため、予想自体は変更しないが、上の文章については訂正します。
しかし2回見ても、いや、2回見てますます確信したのだが、この作品のベストナンバーを1曲だけ選ぶとしたら、やはり「ワン・ナイト・オンリー」以外にない。なぜ「ワン・ナイト・オンリー」を差し置いて、「リッスン」と「ペイシェンス」がノミネートされているのか、非常に不思議だ。

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Comments

はじめまして。
ドリームガールズの今年度ベスト1説は僕の中では決定です。
文句なく感動した映画は他には有りませんとも。
ジェニファー・ハドソンに栄光あれ!

Posted by: ジバゴ | 02/24/2007 at 14:22

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