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12/31/2006

【演劇】さらば、ク・ナウカ

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ク・ナウカの活動停止が、先日届いた『奥州安達原』の案内において正式に発表された。

すでに発表されていたとおり、2007年4月から、主催者の宮城聰が静岡県舞台芸術センター(SPAC)の芸術総監督に就任。以後、宮城演出作品はすべてSPACで発表されることになる。そして俳優たちは「ソロ活動期間」に入るとのこと。

また「ク・ナウカはNPOとしてのミッションであるアウトリーチ活動を行う俳優集団として活動する」という一文も見られる。これだけ読むと、宮城さんはク・ナウカを離れるものの、「ク・ナウカ」の名前は別の形で存続するようにも受け取れる。しかし仮にそうだったとしても、そのク・ナウカが、これまでと相当違う劇団になることは確実だ。我々の知るク・ナウカは、2月の『奥州安達原』で活動を停止すると考えるのが妥当だろう。

夏に上演された『トリスタンとイゾルデ』は、ク・ナウカ芸術の頂点とも言うべき出来だった。秋に行われた『マハーバーラタ』パリ公演も大成功だったと聞いている。「その後」を見いだせるかどうかは別として、劇団のクリエイティヴィティはとても高い状態にあったはず。ファンとしては「この先の・ク・ナウカ」を見たかっただけに、とても残念だ。


しかし宮城さんは、次のようなことを書いている。


#僕らがいちばんやってはいけないことは、自己模倣と自己反復です。ある程度のことができるようになったいま、改めて自分を壊さなければならないと感じます。そうして自分を見つめ直し、さらに「この先」を歩くことが、僕らの存在意義だろうと思います。

#いつのまにか僕らみんなを護る繭のようになったク・ナウカ。ひとりひとりがその母船を離れ、自分に「必要な」表現とは何かを考え続け、その末にお互いが、自分の表現活動に欠くことの出来ない相棒として再びいまのメンバーを発見する・・・
そんな再会が訪れることを、僕は心から楽しみにしています。


今は、そんな彼の言葉を信じ、素直に受け入れよう。


2007年2月に上演される『奥州安達原』がフィナーレにふさわしい名作となること、そして活動停止後の宮城さん及び俳優陣の活動が実り豊かなものになることを願ってやまない。


(2006年12月)

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Comments

ク・ナウカのDMは私の所にも来ました。

確かに「トリスタンとイゾルテ」は周囲の景色まで舞台に取り込んだ、秀逸な作品だったと思います。
また、前の方で観ていた人にしか分からなかったであろうラストシーンの美加理さんの涙は本物でした。

確かに、現状に留まって演劇を続けることは簡単です。
しかし、ク・ナウカはあえて冒険を選んだ。

この決断の良し悪しは誰にも言えることではないでしょうが、違う形のク・ナウカを観てみたいという願望は早くも頭をもたげてきました。

今後の活動に注目したいです。

2月公演はチケットの取り合いになるでしょうね。

Posted by: nao | 01/02/2007 14:36

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