【映画】『ゆれる』天使のように繊細に、悪魔のように大胆に
西川美和監督の前作『蛇イチゴ』は未見だが、カンヌでも上映された本作はかなり前評判が高かったので、期待を持って劇場に向かった。その期待が裏切られることはなく、今年見た邦画の中でもベストにランクされる見事な作品を見ることが出来た。
東京でカメラマンとなっている早川猛(オダギリジョー)が母の一周忌のため、山梨の故郷に帰ってきた。兄の稔(香川照之)は、頑固な父(伊武雅刀)が経営するガソリンスタンドで働いている。そのスタンドには猛の昔の恋人である智恵子(真木よう子)もいた。稔は智恵子に好意を抱いているが、自分に自信が持てないため、その思いを伝えることが出来ない。遊び半分で智恵子とベッドを共にする猛。翌日三人は渓谷へ遊びに行くが、そこで思わぬ事件が発生する…
成功の最大の要因は、繊細さと大胆さを兼ね備えた脚本にある。昨年の『運命じゃない人』のように、年末はこの作品が各種の脚本賞を総舐めにするだろう。執筆に2年をかけたというが、確かにそれに見合うだけの深みがある。久々に映画の要は脚本だということを教えてくれる作品だ。
物静かなタッチで描かれていくのは、怒りや妬みといった心の闇と、他人を思いやる気持ちの間でゆれる人間の姿だ。ストーリー自体は地味だが、ミステリーの手法を導入することで、物語がどう転がっていくかわからぬ緊張感を持たせることに成功している。しかも最初は論理的に割り切れるミステリーのように思わせておいて、後半になると「羅生門」的な話に姿を変えていく。真実が客観的な視点ではっきりと描かれることはなく、ラストに至っても「幾つかの描写をつなぎ合わせる限り、真実はこうだったのだろう」という曖昧な結論しか出てこない。作品のテーマは、客観的真実の追究ではなく、その時々の愛情や憎しみによって、真実が人間の心の中でゆれていく様を描くことにあるからだ。
テーマや構成もさることながら、映画表現の巧さに心を奪われる。
例えば猛が智恵子と関係を持った後のショットはだいたい以下の通り。
智恵子がキッチンで料理を作っている
↓
下はパンツ一丁でタバコをふかしている猛
↓
猛の写真集が数冊並んでいるのを発見する
↓
何か話しかける智恵子の前で、無言でズボンを履く猛
↓
夜の町を走る猛の車
↓
中途半端に切られたまま放置されているトマトのアップ
↓
座り込んでいる智恵子
久しぶりに肉体関係を持ち、猛とやり直せるかもしれない、それによって今の牢獄のような生活から自分を解放できるかもしれないと期待する智恵子。しかし猛の方は、智恵子と真剣につき合う気など毛頭無い。猛が智恵子を求めたのは遊び心か気まぐれに過ぎない。その後にもう一度出てくる、別の女性とのセックスシーンを見れば(非常にわかりにくいが、相手はその前の打ち合わせに参加していた女性)、彼が日常的にいろいろな女に手を出していることは明らかで、智恵子もその習慣の一つに過ぎなかったのだろう。
ところが大切そうに並べられた写真集を見たとき、智恵子が何年もの間自分の動きをフォローし続けていることを知る。そんなものは今の猛には重荷でしかない。智恵子の思いを鬱陶しく感じた猛は、彼女のアパートを出ていく。しかし智恵子の方は、猛への思いを引きずったままだ。それが翌日の悲劇の引き金となる…
それだけの内容を、ほとんど台詞無しで表現しているのだ。
上記のシーケンスはごく一例だ。これと同じように、説明的な台詞に頼らない映画的なストーリーテリングがあちこちで見られる。
ただ一つ難癖を付けると、おそらく脚本段階で書き込まれていたであろう、そのような描写を実際の映像として見せる演出は、まだ完璧とは言いがたい。どこがどうと具体的に言いにくいのだが、一つ一つの描写に微妙に力が入っている。そのため上に書いたような演出のメカニズムが手に取るようにわかってしまい、意外性や驚きが多少なりとも失われている。あらゆるところに伏線が張られているが、それらも力が入り過ぎで、「あ、これは後で必ず鍵になるな」とすぐにわかってしまう。もっと手慣れた監督なら、伏線を観客に記憶させつつ伏線だとは気づかせないような描き方をして、後で真実が分かったときに驚かせてくれるくれるものだ。脚本の巧みさに比べると、演出にはまだ若干の青さが感じられる。
ついでに気に入らない点を二つ言っておくと、まず一つは音楽。昔の日活映画を思わせるようなジャズっぽい音楽があちこちで使われているが、あまり合っているようには思えなかった。
そしてもう一つ、これは多分本作の最大の欠点だと思うが、撮影が今ひとつだ。決して悪いわけではないが、これだけの内容を持った作品なら、もっとそれに見合う印象的な映像を見せて欲しかった。例えば事件の舞台となる渓谷の自然描写など、ただ普通に美しいだけで、森や川が持つ怖さがほとんど感じられない。あのシーンでは、ジョン・ブアマンの『脱出』のように、物言わぬ自然が全てを見ているかのような怖さがぜひ欲しかった。あるいは登場人物の心理を、自然が物語っているような描写が欲しかった。
その手の描写の好例と言えば、柳町光男の『さらば愛しき大地』がある(撮影は田村正毅)。覚醒剤を打った根津甚八の目に映る水田の風景。さわさわ、さわさわと官能的に揺れる稲…あの自然描写が、どんな台詞よりも雄弁に根津甚八の心象を物語っていた。もし本作にあのような魔術的映像が存在していたら、年間ベスト級の傑作を超えた、10年に1本の大傑作にもなりえたであろう。
とは言え、それは極めて高いレヴェルでの不満だ。西川美和の鋭く多面的な人間観察と、それを映画として描き出す手腕は絶賛に値する。1974年生まれという年齢を考えると、この人の老成した眼差しは怖いくらいだ。映画作家としてのポテンシャルは、師匠である是枝裕和を超えているのではなかろうか。
最後になったが、役者も皆素晴らしい演技を見せている。
オダギリジョーの演技は、これまでで最高のものと言っていいだろう。監督自身がプログラムで語っているように、この猛という人物は、決して素直に肯定できるようなキャラクターではない。オダギリは、人間らしい悪意や矛盾や卑怯さを持った人物を、露悪的になりすぎることなく、慎重に演じきっている(この役には『スクラップ・ヘブン』での演技経験がだいぶ役だったのではないだろうか)。
それを上回る名演を見せてくれるのが香川照之だ。香川の方もこれまでで最高の演技ではないだろうか。精神的な牢獄に囚われ、自分の人生を愛することが出来ずにいる男の心情をリアルに表現している。弟に鎌を掛けるところ、最後の面会で見せる悪意の表出、そしてラストのかすかな笑顔…実に見事だ。
二人の間に立つ真木よう子も印象的。最近いろいろな作品に出演して注目を浴びている女優らしいが、それも頷ける。あの若さと美貌で、鬱屈した心情や嫌悪感など、マイナスの感情表現をきちんと演じられるところが素晴らしい。今後ぐんぐん成長していく人だろう。
脇役では弁護士役の蟹江敬三が久々にいい味を出している。弁論ではハッタリをかませながら、稔の証言を冷や冷やしながら見ている様が絶妙だ。
対する検察側の木村祐一。最初はひどく滑舌の悪いしゃべり方で「何でこんな奴を連れてきたんだ?」と首をひねったが、後半になるに従い、彼がキャスティングされた理由がわかってくる。特に稔に対して恋愛の講釈をするところは爆笑ものだ。まさにナイスキャスティング。是枝監督の『花よりもなほ』にも出演していたが、こちらの方が彼の個性を遙かにうまく使い切っている。
まだいろいろと語りたいことはあるが、西川監督自らが書き下ろした小説が出ているので、それを読んだ後、もう一度映画を見直すつもりでいる。ドラマの核心部分については、その時に書いてみたい。
(2006年7月)
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» ゆれる@アミューズCQN [ソウウツおかげでFLASHBACK現象]
アングルは斜め上から、しかも傾いて、時にグラグラと揺れ、緊張が続く。全ての映画、その傑作に当てはまるとは断言しないが、映し出されたものから緊張感が醸されて、保たれると見応えは増長する。
兄の稔は山梨の実家に残り、家業を継いだ。弟の猛は家を出て、東京でカメ... [Read More]
Tracked on 07/18/2006 at 00:54
» 映画「ゆれる」を観て [とみのひとりごと]
正直に言っていいですか? [Read More]
Tracked on 07/18/2006 at 06:30
» ゆれる(日本) [映画でココロの筋トレ]
23日(金)、「ゆれる」の試写会に行ってきました。
2006年カンヌ国際映画祭 監督週間正式出品作品だって。
( → 公式HP
)
出演:オダギリジョー、香川照之、伊武雅刀、新井浩文、真木よう子
上映時間:119分
オダギリジョーは、東京で成功した... [Read More]
Tracked on 07/18/2006 at 09:38
» 『ゆれる』 [ラムの大通り]
「ちょっと気が早いけど、
この映画はぼくの上半期邦画の暫定ベストワン!」
----そりゃ、また大胆な……。
この映画って確か『蛇イチゴ』の監督だよね。
「そう。西川美和。
前作の『蛇イチゴ』を観たとき、
まだ20代の監督がどうしてここまで洞察力に富んだ映画を作れるんだろうって、
それが不思議でならなかったけど、
やはり彼女は本物だったね」
----と言うことは、今回もその路線?
「うん。最初監督は『次作は優し�... [Read More]
Tracked on 07/18/2006 at 09:58
» 試写会鑑賞 イイノホールにて 〜 西川 美和 「 ゆ れ る 」 [** Paradise Garage **]
こんにちは。
曇り空の金曜日です。
今日は、昨日 一足先に イイノホールにて行なわれた試写会で観させて頂いた、西川美和さんの新作映画について。
『 ゆ れ る 』 ( ‘06年 日本 )
《 STAFF 》
監督 : 西川 美和
原案 : 西川 美和 『 ゆ れ る 』 ( 単行本 ‘06年 (株)ポプラ社 )
脚本 : 西川 美和
撮影 : 高瀬 比呂志
照明 : 小野 晃
録音 : 白取 貢
美術 : 三ツ松 けいこ
... [Read More]
Tracked on 07/18/2006 at 10:39
» 映画@ゆれる [sattyの癒しのトビラ]
東京で写真家として成功し、自由奔放に生きる弟・猛
母の一周忌に久々に帰郷した彼は、そこで父と共に
ガソリンスタンドを経営する兄・稔と再会する
猛は頑固な父とは折り合いが悪かったが、
温厚な稔がいつも2人の間に入り取りなしていた
翌日、兄弟はガソリンスタンドで働く幼なじみの智恵子と3人で
近くの渓谷に出掛けた、そこで事件は起きた
川に架かる細い吊り橋で、智恵子が渓流へと落ちてしまう
その時、そばにいたのは�... [Read More]
Tracked on 07/18/2006 at 11:53
» ゆれる [パフィンの生態]
オダギリジョーが20代を締めくくる作品として主演した映画。
「時効警官」やクレジットカードCMのコミカルな演技が似合う彼だが、
この作品では確かな演技を披露。兄弟の”ゆれる心理”に焦点をあて、
最後まで緊迫感をもたせた演出は見事だった。
頑固な父と縁をきり、東京で成功しているカメラマン猛(オダギリ)は
母の一周忌に帰郷した際”昔の女”に再会。
兄の稔(香川照之)が切り盛りする実家のガソリンスタンドで
働く彼女と親しく話す兄を見て”�... [Read More]
Tracked on 07/18/2006 at 21:39
» ゆれる 2006-39 [観たよ〜ん〜]
「ゆれる」を観てきました〜♪
東京で写真家として活躍する猛(オダギリジョー)は、母の法事で山梨の実家に帰る。兄の稔(香川照之)が実家のガソリン・スタンドをついで、年老いた父(伊武雅刀)と暮らしていた。法事の翌日、兄とスタンドで働く幼馴染の智惠子(真木よう子)と連れ立って、子供の頃良く遊びに行った渓谷へ行く・・・
... [Read More]
Tracked on 07/18/2006 at 23:39
» 「ゆれる」魚の目と感情 [小生の映画日記]
ストーリー: 東京でカメラマンとして成功している猛(オダギリジョー)は母の一周忌で帰省する。彼は実家のガソリンスタンドを継いだ独身の兄の稔(香川照之)や、そこで働く幼なじみの智恵子(真木よう子)と再会し、3人で近くの渓谷に行くことにする。猛が単独行動してい...... [Read More]
Tracked on 07/19/2006 at 07:44
» ゆれる/オダギリジョー、香川照之、真木よう子 [カノンな日々]
ホントは公開初日に行きたかったんだけど直前にTVでこの作品をよく取り上げだした上にさらに褒めちぎるもんだから、ミニシアター系作品でコレだと絶対混むなぁと思って平日初日にしてみたら、それでも立見がでる盛況ぶりでしたヨ。TVのアナウンス効果は絶大ですね。監督は「....... [Read More]
Tracked on 07/19/2006 at 08:32
» 『ゆれる』 [*Sweet Days* ~movie,music etc...~]
監督:西川美和
CAST:オダギリジョー、香川照之 他
東京でカメラマンをしている早川猛(オダギリ)は、母の一周忌の為に帰省する。翌日、温厚で優しい兄の稔(香川照之)と幼なじみの智恵子と猛の三人で、幼い頃に兄弟でよく行った蓮美渓谷へ向かう・・・・
良かったぁ・・・久々にズキュンと来ました。凄く切ないし辛いし。とても痛くて哀しかった・・・・
格好良くて女にもてて家を出て好きな事をしている弟と、田舎町でそのまま家業を継ぐ冴えない兄の、それぞれの心に渦巻く葛藤。
それはま... [Read More]
Tracked on 07/19/2006 at 11:11
» ゆれる(映画)兄弟がゆえの残酷な関係 [漢方薬剤師の日々&映画 ]
「兄弟は他人のはじまり」って言うけど、まったく他人だったらここまで深くお互いを意識することもなく、傷つけることもないかもしれない。
けっして他人じゃない分、良好な関係を保とうと、よけい気をつかうし、小さなことにもすごく嫉妬したりする。
そうなりたくないから、離れて暮らしていたのかもしれない弟「猛」。その距離感が平穏を保っていたのかもしれない。しかし、母親の葬儀にめずらし�... [Read More]
Tracked on 07/19/2006 at 13:58
» [映画・ヤ行] ゆれる [「やわらか映画〜おすすめDVD〜」映画ブログ]
[映画・ヤ行] ゆれる
今回の映画は、「ゆれる」です。この作品の映画公開にちなんで、「ゆれる」の作品紹介について書いてみました。
(今回の映画レビューは、本家サイト「やわらか映画〜おすすめDVD〜」からの転載です。
本作「ゆれる」は、幼馴染みの女性の転落死をめぐり、裁判にかけられた兄と弟を描いた、シリアスな人間ドラマです。監督は、「蛇イチゴ」の西川美和。
写真家の猛(オダギリジョー)は、母の一周忌のため、東京から帰省します... [Read More]
Tracked on 07/19/2006 at 14:17
» 映画 「ゆれる」 [ようこそMr.G]
映画 「ゆれる」 を観ました。 [Read More]
Tracked on 07/19/2006 at 14:35
» 劇場『ゆれる』 [映画ダイエット ]
原案&脚本&監督:西川美和 出演:オダギリジョー、香川照之、伊武雅刀、新井浩文、真木よう子、木村祐一、蟹江敬三、他 監督さんが夢で見た異様な光景を原案としたお話だそうなんですが、女性が男兄弟の関係を描くとゆーのは驚いていいのかな。アタシ女だからいいか。驚き..... [Read More]
Tracked on 07/19/2006 at 15:36
» ゆれる [ようこそ劇場へ! Welcome to the Theatre!]
脚本・監督=西川美和。『雪に願うこと』『間宮兄弟』に続いて、またまた兄弟を中心に置いた作品だが、心理ミステリーなのがポイント。母親の一周忌で帰郷したキャメラマンの弟、ガソリンスタンドの家業を継ぐ実直な兄、そして1人の女性が加わることで、様々な関係性に揺らぎが生じて…。
☆☆☆☆★★... [Read More]
Tracked on 07/19/2006 at 16:53
» 映画『ゆれる』を観た [名盤!]
サイドバーにリンクしているアマゾンの検索窓を使ってみたら、なんと正常に検索されない。
もしかしてずっとそうだったの?
ショック!
リンクをやり直して今では正常になったけど、何事も確認しないといけない。
他にも(ブログに限らず)、自分ではちゃんとやってるつもりが全然出来てなかったり、機能してなかったりすることがあるんだろうな、と思うと色々不安になってきた。
もともと何かと不安になりがちな性格なので。
でも周りの人はあまり僕をそんな風には見ていないようだ。
僕の方としては、そのよ...... [Read More]
Tracked on 07/19/2006 at 22:09
» 「ゆれる」・「蛇イチゴ」感想 西川美和監督 [ポコアポコヤ 映画倉庫]
もうすぐ、オダギリジョー、香川照之主演の映画「ゆれる」が公開されるらしいと聞いて、内容を読んでみたら(映画内容は、下に↓)面白そうだな〜と思って、監督は、若い女性[西川美和]だと聞いて、同監督の色々な賞を受... [Read More]
Tracked on 07/21/2006 at 14:19
» 『ゆれる』 ★★★★ [時流を聴く]
『ゆれる』を新宿武蔵野館で鑑賞。 原案・脚本・監督:西川美和、企画:是枝裕和 出演:オダギリジョー、香川照之、真木よう子、木村祐一、新井浩文、伊武雅刀、蟹江敬三 -あの橋を渡るまでは、兄弟でした。 『... [Read More]
Tracked on 07/21/2006 at 20:01
» 「ゆれる」 <ネタばれあり> [ぐるぐるBits.]
「ゆれる」鑑賞感想を書きましたが、こちらはネタバレありまくりですので
まだ見てない方は読まないでくださいね。
その方が映画を楽しめると思いますから。
書いてるうちに、感想というか解説っぽくなってますけど。(笑)
ちなみに、長いです。
... [Read More]
Tracked on 07/21/2006 at 23:00
» 『ゆれる』 [試写会帰りに]
『ゆれる』試写を観たのは、いつだったろうか。随分前でした。オダギリジョー、香川照之主演という事と、タイトルだけの予備知識で観ました。 ゆれる オリジナルサウンドトラック 覚えているのは、「随分生々しかった」ということ。 久し振りに再会した弟、猛と兄、稔の..... [Read More]
Tracked on 07/22/2006 at 12:40
» ゆれる [とにかく、映画好きなもので。]
東京でカメラマンをやっている猛(オダギリジョー)は、母の一周忌で帰郷する。
兄・稔(香川照之)とは良好な関係を保ちつつも、父とは折り合いが悪い。
久しぶりに幼馴染の智恵子(真木よう子)と渓谷へと向かい、遊びに興じる。
智恵子の....... [Read More]
Tracked on 07/22/2006 at 14:11
» ゆれる [Rohi-ta_site.com]
映画館で、出演:オダギリジョー/香川照之/伊武雅刀/新井浩文/真木よう子/木村祐一/ピエール瀧/田口トモロヲ/蟹江敬三/原案・脚本・監督:西川美和/作品『ゆれる』を観ました。
●感想
・本作は先週から公開されているのですが、会員になっている映画館が金曜日は1000円になるので、今日まで待って観て参りました。
・ストーリーは、東京でカメラマンとして活躍している早川 猛(オダギリジョー)が母の一周忌の為に帰省した際、兄の稔(香川照之)と幼馴染みの川端智恵子(真木よう子)の3人で蓮美..... [Read More]
Tracked on 07/22/2006 at 17:21
» 『ゆれる』 [因幡屋ぶろぐ]
*西川美和原案・脚本・監督 新進写真家として成功し、東京で気ままに暮らす猛(オ [Read More]
Tracked on 07/23/2006 at 19:14
» ゆれる [日っ歩~美味しいもの、映画、子育て...の日々~]
東京で写真家として成功している猛は、母の一周忌で久しぶりに帰郷し、兄の稔と兄の下で働いている幼馴染の智恵子の3人で、かつて家族で遊びに行った近くの渓谷に出かけます。智恵子と稔の二人が渓谷にかかった吊橋の上にいた時、智恵子が下の川に転落してしまいます。事故なのか... [Read More]
Tracked on 07/25/2006 at 20:57
» 「ゆれる」心地良い揺れのなか映画の魔法にかかる [soramove]
「ゆれる」★★★★
オダギリジョー、香川照之 主演
西川美和 監督、2006年
眩しいくらいの緑の反射を受けて
ゆれる吊り橋。
大いなる自然のなかで、それはあまりに
頼りない。
人の命を預けられるのか不安になる。
くだらないものや実験的な映画を
わざ...... [Read More]
Tracked on 07/26/2006 at 22:42
» 61.ゆれる [レザボアCATs]
深くこころを揺さぶられる、出色の出来映え・・・オダギリジョーは、カッコイイばかりでなく、演技も本当に心に残るものだった。 [Read More]
Tracked on 07/31/2006 at 00:08
» ゆれる:エゴから生まれることもある [「朱雀門」という方法・第2章]
★監督:西川美和(2006年 日本作品) 京都シネマにて鑑賞。 本日(7月15日)は公開初日。『かも... [Read More]
Tracked on 07/31/2006 at 00:49
» 『ゆれる』〜ジャンクからジュエル〜 [Swing des Spoutniks]
『ゆれる』公式サイト
監督:西川美和出演:オダギリジョー 香川照之ほか
【あらすじ】(goo映画より)写真家の猛は、母の一周忌で帰郷した。父と折り合いの悪い彼だが、温和な兄・稔とは良好な関係を保っている。翌日、猛は稔、そして幼馴染の智恵子と渓谷へと向...... [Read More]
Tracked on 07/31/2006 at 07:39
» オダギリ嫌いにも耐えられる美女監督の力作、でも… 『ゆれる』 [瓶詰めの映画地獄 ~地獄が闘えと俺を呼ぶ~]
オダギリジョーが嫌いである。
女どもが夢中になるのはわかるし、この映画のなかでも、
唇盗む早ワザは噂どおりだワあなたシンドバット並みにイイ男だけど(♪「渚のシンドバット」)、
とくに奇抜な髪型を含めどーにも生理的にウケつけない。
シリアスでもコメディでもボクはどんな役もイケますみたいな雰囲気が癪だし、
おそらく若手の俳優のなかでも人一倍映画や芝居に対して熱心なのはわかるんだけど、
それがまた前面に滲み出てしまってるところがあざとくてイケ好かない。
まぁボクみたいな路傍の石...... [Read More]
Tracked on 07/31/2006 at 20:00
» 火花散る演技「ゆれる」 [映画雑記・COLOR of CINEMA]
注・物語の構成に触れています。西川美和監督「ゆれる」のプロットを最初聞いた時は「 [Read More]
Tracked on 07/31/2006 at 23:42
» 映画「ゆれる」 [☆幸せmanpuku日記☆]
東京で写真家として成功した猛(オダギリジョー)は母の一周忌で久しぶりに帰郷し、実家にいる父(伊武雅刀)と兄・稔(香川照之)そして実家のガソリンスタンドで働く幼なじみの智恵子(真木よう子)と再会する。
兄の提案で昔懐かしい渓谷に幼なじみの智恵子と3人で遊びに行くが、吊橋から智恵子が落下してしまう。その時そばにいたのは兄ひとりだった。
事故なのか事件なのか・・・
人間の微妙な感情に最後まで目が話せないこの映画。�... [Read More]
Tracked on 08/01/2006 at 06:14
» 「ゆれる」でゆれる [Thanksgiving Day]
映画「ゆれる」を観てきました。
ぐらぐらとゆれる吊り橋である事件が起きるんですけど、事件以降の心の「ゆれる」様に、何だか観ているこっちの気持ちもゆれてきちゃいました。
心理的な心の動きを楽しむ映画ですかね。
特に兄弟がいる人が観ると、映画が終わった....... [Read More]
Tracked on 08/01/2006 at 21:11
» ゆれる [マボロシログ]
ゆれる監督:西川美和出演:オダギリジョー/香川照之/伊武雅刀/新井浩文/真木よう子/他写真家の猛は、母の一周忌で帰郷した。父と折り合いの悪い彼だが、温和な兄・稔とは良好な関係を保っている。翌日、猛は...... [Read More]
Tracked on 08/03/2006 at 18:45
» 「ゆれる」〜香川照之の怪演光る [万歳!映画パラダイス〜京都ほろ酔い日記]
観客の8割はオダギリジョー目当てと思われる女性。満員の京都シネマで、「ゆれる」(西川美和監督)を観た。オダギリジョーは、ぼさぼさのひげ姿だが、ハンサムでセクシーすぎて、男にとっては敵意すら感じる美しさだ。香川照之が兄役を演じる。この兄弟の心のあやが、映....... [Read More]
Tracked on 08/06/2006 at 19:55
» 【劇場映画】 ゆれる [ナマケモノの穴]
≪ストーリー≫
写真家の猛は、母の一周忌で帰郷した。父と折り合いの悪い彼だが、温和な兄・稔とは良好な関係を保っている。翌日、猛は稔、そして幼馴染の智恵子と渓谷へと向かった。智恵子が見せる「一緒に東京へ行きたい」という態度をはぐらかして、一人で自然へカメラを向ける猛。そんな彼がふと吊橋を見上げた時、橋の上にもめている様子の稔と智恵子がいた。そして次の瞬間、そこには谷底へ落ちた智恵子に混乱する稔の姿だけがあった…。(goo映画より)
久しぶりに凄い映画を見た。
タイトルの「ゆれる」が秀逸。「ゆ... [Read More]
Tracked on 08/06/2006 at 20:00
» 『ゆれる』 [Cinema雑感]
『ゆれる』 ★★★
(2006年 日本 119分)
監督:西川美和
キャスト:オダギリジョー、香川照之、伊武雅刀、新井浩文、真木よう子、木村祐一、蟹江敬三、ピエール瀧、田口トモロヲ
東京で写真家として成功している猛... [Read More]
Tracked on 08/14/2006 at 18:03
» [ ゆれる ]愛を感じれば、やり直せる [アロハ坊主の日がな一日]
[ ゆれる ]@渋谷で鑑賞
是枝裕和監督の秘蔵っ子、西川美和監督の長編2作品目。
彼女の短編映画[ 女神のかかと ]を観たが、やっぱり長編
のほうがいい。
長編でも、第1作品目[ 蛇イチゴ ]より、本作のほうが
ずっといい。
本作でもいつものように終盤泣き通しだった。ここ3日間
は家族をテーマにした映画を観続けているせいかデジャヴ
な感覚がある。
2日前は[ チーズとうじ虫 ]で親と子。
昨日は[ ゆれる ]で兄と弟。
今日は[ 水の花 ]で姉と妹。
いきつくとこ... [Read More]
Tracked on 08/14/2006 at 23:57
» か細い橋は朽ちていなかった●ゆれる [Prism Viewpoints]
「兄を取り戻す」
取り戻したのは、兄が弟を取り戻していた。
主人公のカメラマンである、弟の早川 猛(たけし)役には、
『激辛カレーを食べて、あなたは「辛い!」と怒ります?●SHINOBI』や、
『ラストま... [Read More]
Tracked on 04/20/2007 at 22:45
Comments
こんにちは。
弊ブログへのトラックバック、ありがとうございました。
こちらからもコメントとトラックバックのお返しを失礼致します。
繊細な力強さを感じる本作品を丁寧に考察されたブログ文章を興味深く拝見させて頂きました。
洋・邦問わず原作付きの安易とも感じられる映画企画が多い中、この作品は、ぼのぼの様がブログ記事で触れていらっしゃいます様に、映画の要は脚本だということを再確認させられる、見事なオリジナル脚本であったと思います。
また遊びに来させて頂きます。
改めまして、今度共よろしくお願い致します。
ではまた。
Posted by: たろ | 07/18/2006 at 12:31
TBありがとうございます!
自分の感想に音楽について触れていなかったのは
ワタシも音楽が作品に似合っていないと感じたからです。特に音量が大きすぎて。
都会を出るときはシンセサイザーによる無機的で狂騒的な音楽で猛の性格を象徴し、事件後のピアノの音で猛の不安を表現していたのだとは思いますが、そのような細工が邪魔に感じられるほど、人物設定や脚本が上手かったですね。
Posted by: パフィン | 07/18/2006 at 21:37
#たろさん
最近も良いオリジナル脚本がないわけではないのですが、この『ゆれる』も含めて、そういう作品は低予算のインディペンデントフィルムとして作られることになってしまいますね。ある程度予算のかかった作品は原作ものばかり。
少し前の『カーズ』評で書いたように、ピクサーアニメが無敵なのは、何よりも脚本の練り上げ方が桁違いだからです。才能の有無と言うよりも、製作段階において脚本を重視する度合いが根本的に違うのだと思います。
日本でも、もっと企画開発と脚本作成に力を入れる風潮が強まれば、娯楽映画であれアートフィルムであれ、より多くの傑作が生まれてくると思うのですけどね。そういう意味では、一つの脚本を2年がかりで仕上げられた西川美和は、とても幸福な環境にいたのだと思います(その間に別作品の監督もやっていたようですが)。
#パフィンさん
やはり音楽が合ってないと思ったのは僕だけじゃなかったのですね(笑)。
なおパフィンさんがご自分のレビューで指摘されていた、裁判のありえなさは僕も感じました。いろいろな意味で、あれであっさり有罪になるのはおかしい。
にも関わらず稔は有罪になった。何故か? ひょっとすると、あの後、稔が自らの殺人を認めたからではないかと想像しました。
毅の回想シーンを論理的に分析する限り、稔は智恵子を殺していません。稔が殺意を持って智恵子を突き落とす回想シーンは、台詞がはっきりと聞こえているため、毅が現実に見た光景ではないとすぐにわかります。
しかし…猛がそのように自らの記憶を改竄してしまう人間である以上、最後に出てくる回想シーンも、実は改竄された美しい記憶なのかもしれません。
だとすれば客観的真実としては、毅のどの回想シーンとも違った形で、稔は智恵子を殺していたのではないでしょうか? そうでなければ、なぜ毅の証言をあんな穏やかな、”解放されたような”表情で見ていたのでしよう?
これはまだ自分の中でも一つの仮説に過ぎません。その辺りも含めて、もう一度じっくり見直したいと思います。
ただし本文にも書いたとおり、謎解きそのものが作品のテーマではありません。大切なのは、不定形な真実を巡ってゆれる人間の思いです。その「ゆれ」の様子を、もう一度子細に観賞したいと思っています。
ちなみに小説版は今日買ってきました。多分明日から読み始められると思います。
Posted by: ぼのぼの | 07/18/2006 at 23:29
TBありがとうございました。昨年も近大バージョン『風の又三郎』にTBくださいましたよね?お返しもせず失礼いたしました。わたしも小説版を買いまして、今夜から読むつもりです。果たして今度はどんな「ゆれぐあい」になるのでしょうか?ではまた…
Posted by: 因幡屋 | 07/23/2006 at 19:17
#因幡屋様
小説版、今日読み終えました。総合的には映画の圧勝ですが、その映画を分析するためのサブテキストとして非常に興味深い内容でした。これを読んだことでいくつか解釈が変わった部分もあります。出来るだけ早く映画版を見直したいと思っています。
『唐版 風の又三郎』と言えば、昨夜BSで唐組の『紙芝居の絵の町で』をオンエアしていたのですが、先ほどHDレコーダーを見たら録画に失敗していてショックを受けているところです(涙)。
Posted by: ぼのぼの | 07/24/2006 at 22:13
はじめまして。
確かに、伏線がわかりすぎてるって言うのはありますね。母が残したスライド?もいつ出てくるのかと思いきや・・・
香川照之の演技には脱帽します。背中の演技も素晴らしいですね。
TBさせていただきました~
Posted by: カオリ | 10/02/2006 at 14:21