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04/24/2006

【ダンス】少年王者舘 夕沈ダンス『アジサイ光線』2006.4.21

Azisairay2006


少年王者舘 夕沈ダンス『アジサイ光線』
2006年4月21日(金)19:30〜 池袋シアターグリーン 小劇場


言わば番外編であるKUDAN PROJECT名義の作品を別にすると、2004年10月の『こくう物語』以来となる、少年王者舘の東京公演。今回はタイトルにもある通り、夕沈を主役にしたダンス公演だ。本公演とは少々ニュアンスが違うが、久しぶりに大好きな少年王者舘ワールドに触れることが出来た。

ダンス公演と言っても、いつもの芝居と違うのは、明確なストーリーや台詞がほとんど無いことだけ。あとはノスタルジックな美術セットと言い、様々な仕掛けと言い、いつも通りの少年王者舘だ。天野天街作品にしばしば現れる「死」というテーマは感じられなかったが、「初めて見る懐かしい風景」とでも言うべき夢幻性はたっぷりと堪能できる。あの小さな舞台に驚くほど多くの人々が登場するのも相変わらずで楽しい。

ただし無条件に絶賛できるわけではない。本公演を2本、KUDAN PROJECTを2本見た後では、さすがに仕掛けのネタが割れてきて、初めて見たときのような新鮮な感動が薄れてきたからだ。書き文字による遊びなど「おお、やってるな」とは思うが、文字が出てきた瞬間、それが次にどんな文字に変化するか予測できてしまったりする。正直なところ若干のマンネリを感じないでもなかった。

とは言え、夕沈の振り付けによる素っ頓狂なダンスと、珠水の手になる美しい音楽は、少年王者舘の最も美味しい部分。それらを前面に押し出した公演がつまらないはずはない。

そして今回最も度肝を抜かれたのは、終盤の夕沈のソロダンス(デュエットダンス?)。プロジェクターで夕沈の映像を舞台上に映し、その映像とシンクロしながら踊るのだ。例えば両手を上に上げる振りがあったすれば、右手だけが本物で左手は映像の左手だったりする(この説明でわかる?)。一部の隙もなくシンクロしているわけではなく、時々乱れは見られるものの、どうすればあそこまで合わせることが出来るのだろう。まさに驚異のダンス。これを見られだけで入場料分の価値はあったと言っていい。


リニューアルオープンしたシアターグリーンだが、狭くてギュウギュウに詰め込まれるのは以前と変わらない。段差が小さいため最後の方は尻が痛くなってかなり辛かった。狭苦しいのはともかく、こういう尻が痛くなる座席だけは、できれば勘弁してほしい。どんな面白い公演でも、これでは集中できない。

次は8月下旬にスズナリで本公演『I KILL −イキル−』。スズナリなら座席も遙かにマシなので落ち着いて見られる。東京では1年10か月ぶりとなる本公演に期待が高まる。


(2006年4月)

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