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01/15/2006

【映画】2005年度 日本映画ベストテン

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少し遅くなったが、2005年度 日本映画ベストテンを発表。


1.運命じゃない人
2.リンダ リンダ リンダ
3.電車男
4.メゾン・ド・ヒミコ
5.カーテンコール
6.大停電の夜に
7.真夜中の弥次さん喜多さん
8.せかいのおわり
9.ALWAYS 三丁目の夕日
10.ローレライ


『運命じゃない人』『リンダ リンダ リンダ』の2本がダントツ。この2作はどちらがベストでも構わない。続く『電車男』もかなり良い。だが2005年の日本映画は裾野の広がりに欠け、上位10本を選ぶと、最後の方はちょっと首を傾げる作品も入ってくる。やはり今年は『運命じゃない人』『リンダ リンダ リンダ』『電車男』の3本に尽きるという印象だ。

それよりも2005年は、ワーストの方で名前を挙げたい映画がたくさんあった。久々に倫理的な怒りを覚えた『ニライカナイからの手紙』、ヘタクソで冗長で鬱陶しいだけの『男たちの大和』、「クズ」「ゴミ」と罵声を浴びせる以外にない『乱歩地獄』『東京ゾンビ』、大監督の表現エゴが観客から完全に遊離してしまった愚作『TAKESHIS'』『オペレッタ狸御殿』、娯楽大作になり損ねた退屈極まりない『あずみ2 Death or Love』『戦国自衛隊1549』『妖怪大戦争』…ベストテンを選ぶよりもワーストテンを選ぶ方が遙かに楽だ。プラスマイナスすれば、やはり今年の日本映画は近年にない不作だったと言う他ない。

ただし見たのが2006年に入ってからのため、このベストテンには入れなかったが、公開自体は2005年である『いつか読書する日』『疾走』の2作品は実に素晴らしい。ここに入れるとしたら、確実に上位2作品と並ぶポジションに来ただろう。フィルメックスで見たが、正式公開は未定の『バッシング』も同様。この3本がベストテンに入っていれば、「不作」という印象はかなり軽減されたはずだ。
なお各誌でベストワンに上げられている『パッチギ!』は未見。どこかで再上映されたら見るつもりだ。


以下、部門賞。


★監督賞
 山下敦宏『リンダ リンダ リンダ』 

★脚本賞
 内田けんじ『運命じゃない人』

★主演男優賞
 中村靖日『運命じゃない人』

★主演女優賞
 霧島れいか『運命じゃない人』

★助演男優賞
 オダギリジョー『スクラップ・ヘブン』『メゾン・ド・ヒミコ』

★助演女優賞
 香椎由宇『ローレライ』『リンダ リンダ リンダ』『大停電の夜に』

★音楽賞
 『リンダ リンダ リンダ』


監督賞は『運命じゃない人』の内田けんじとどちらにするか迷ったが、『運命じゃない人』は何と言っても「脚本」の映画。一方『リンダ リンダ リンダ』は「演出」の映画。と言うことで監督賞は山下敦宏に。

脚本賞は問答無用で内田けんじ。今日本の映画作家で、最も次回作が見たい人と言ってもいい。

主演男優賞では、『電車男』の山田孝之も予想外の好演で、どちらにするか迷ったが、中村靖日の新鮮なキャラに軍配を上げた。

霧島れいかは、主演女優賞としては明らかに弱いのだが、個人的なストライクゾーンど真ん中なので(笑)。もう一人のヒロイン板谷由夏もいい。『せかいのおわり』の中村麻美も考えたが、やはり『火星のカノン』に比べると、作品の出来も彼女の魅力も落ちるということで除外した。『メゾン・ド・ヒミコ』の柴咲コウも捨てがたいが、あの映画はどちらかと言うと、オダギリジョーの魅力でもっていた感があるので…

またすでに述べたように、2006年になってから見たため『いつか読書する日』を除外しているが、もし入れるとしたら主演女優賞は同作の田中裕子以外にありえない。まさに息を呑むような名演。脚本賞部門でも内田けんじに肉薄したはずだ。

オダギリジョーは助演なのか?と自分でも疑問なのだが、主役を一人だけ選ぶとすれば『スクラップ・ヘヴン』は加瀬亮、『メゾン・ド・ヒミコ』は柴咲コウであり、オダギリはあくまでも準主役だろう…ということで、無理矢理助演に回ってもらった。この2本におけるオダギリの芝居は間違いなく魅力的なものだが、「日本のブラッド・ピット」路線を狙っているのがありありとわかる点が、可愛いと言えば可愛い。

助演女優賞の香椎由宇は、主演女優賞と同様、個人的なストライクゾーンど真ん中ということで(笑)。純粋に演技力で言えば『電車男』の中谷美紀に軍配を上げる。中谷は、2006年度回しの『疾走』でも素晴らしい助演ぶりを見せていた。

また前田亜希、堀北真希、蒼井優と言った若手の活躍も目立った。ただ蒼井優自身は大好きなのだが、なぜ今年出た映画は『ニライカナイからの手紙』『男たちの大和』などワーストに数えられる作品ばかりなのだろう…


(2006年1月初出)

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