« 【映画】『鮫肌男と桃尻女』短評 | Main | 【音楽】ROVO presents MAN DRIVE TRNCE SPECIAL vol.3 2005.5.3 »

05/06/2005

【映画】『新・仁義なき戦い』短評

本年度の日本映画中、最大の「大失望作」ではなかろうか?

見る前は「今この時代に『仁義なき戦い』を復活させる意味は何なのか? もしその理由が見いだせない作品になっていたら、点数は必然的に辛いものになるだろう」などと思っていた。しかしいざ見てみると、そういうレヴェル以前の問題、映画としてクズ同然の出来に驚かされた。

とにかく脚本がひどい。説明不足もはなはだしく、全編が混乱に満ちている。各人の行動の動機は不明瞭、感情移入できる人物は皆無、導入部で豊川と布袋の幼少期を描きながら、その二人の葛藤がドラマとしてまったく生きていない。布袋の演じたキャラクターなどいなくても物語は十分に成立するし、最後の行動に至ってはほとんど理解不能だ(もしあれを隠された友情の証とするなら、そこに至るまでのドラマが極端に希薄だ)。

役者の面構えはなかなかよろしく、男臭い顔ぶれが車を降りてぞろぞろと歩いてくる冒頭近くのシーンにはゾクッとしたが、結局あれが唯一最大のクライマックスだった。あとは不完全燃焼な時間がダラダラと過ぎて行くのみ。見終わったときの最大の感想は「時間をムダした〜(;_;)」であった。

それにしても…同じ年にあのような傑作(『顔』)と、このような駄作を続けて発表できるとは…あんたは大林宣彦かい>阪本順治


(2000年12月初出/2001年1月改訂)

|

« 【映画】『鮫肌男と桃尻女』短評 | Main | 【音楽】ROVO presents MAN DRIVE TRNCE SPECIAL vol.3 2005.5.3 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 【映画】『新・仁義なき戦い』短評:

« 【映画】『鮫肌男と桃尻女』短評 | Main | 【音楽】ROVO presents MAN DRIVE TRNCE SPECIAL vol.3 2005.5.3 »