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05/24/2005

【映画】『ロボコン』また弱いところを突かれた

いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜いいわ、これ(ToT)。


…と言ったはいいが、実は話すことなどほとんどない。

何しろこの作品で目新しいところと言えば、「ロボコン」という素材だけ。ストーリーは何から何まで『シコふんじゃった。』『ウォーターボーイズ』『青春デンデケデケデケ』など、日本青春映画の定番を寄せ集めただけの代物。古厩智之の演出は、下手ではないにせよ、取り立てて斬新な部分はないし、前作『まぶだち』のような痛切さもない。映画的に突出した要素は皆無と言っていいだろう。

でもこれがいいんだな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(ToT)。

早い話が、僕はこの手の映画にめっぽう弱いのだということを再認識させられる映画だった(言うまでもなく上に上げた映画は全部好き)。

それにしても、ばかでかいオモチャにしか見えない手作りロボットが、段ボール箱を積み上げるだけのゲームで、これだけハラハラドキドキしてしまうのには、やはり驚いてしまった。「男子のシンクロ」に目を付けた『ウォーターボーイズ』と同様、この作品もロボコンという競技を映画的に面白く見せられると気づいた時点で、成功は約束されたようなものだったのだろう。

それに加えて主役4人のアンサンブルが見事。誰一人として突出した魅力を放っているわけではないのだが、そんな控えめな4人だからこそ、精神的に押したり引いたりしながら、少しずつ成長していく過程が嫌みにならなかったのだろう。
とりわけ長澤まさみは素晴らしいキャスティング。この年齢の男女が集まって雑魚寝したりしても、余分な性的ニュアンスを感じさせないのは、彼女が今時珍しい「少女らしい少女」だからだ。絵的にも地味になりがちな作品だが、彼女がきれいな歯並びでにっこり笑うたびにパッと画面が華やぐ。彼女より魅力的な女優、演技のうまい女優はいくらでもいるが、この『ロボコン』のヒロインは、あくまでも長澤まさみでなくてはダメなのだ。この映画の色を決定づけているものは、あの無意味で邪気のない笑顔に他ならないのだから。
男3人もいい。伊藤淳史は『独立少年合唱団』以来のお気に入り。彼の演技はいつも安心して見ていられる。小栗旬は最も大きな変化を遂げる役柄をそつなくこなしている。「メガネを取ったら実は…」という美少女の変身パターンを男でやっている設定もおかしい。塚本高史もおいしい役柄をおいしくこなしている。携帯ネタも定番的展開なのだが、ああいうのに弱いんだな〜。


映画的に突出したものは何もない。ストーリーにも新鮮味はない。だがこの作品の持つ心地よい安らぎ、何一つ小難しいことは言わず、ただ素直に見る者を楽しませてくれる優しさを、僕はこよなく愛する。いろいろな意味でオアシスのような作品だ。


(2003年9月初出)

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