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03/18/2005

【映画】『インサイダー』短評

『ヒート』も『ラスト・オブ・モヒカン』も極めて退屈な映画だった。当然マイケル・マンという監督はほとんど評価しておらず、本作もほとんど期待していなかったのだが…これにははまった。実にお見事。

もちろん欠点はたくさんある。『ヒート』と同じく、どうでもいいことに時間を費やしすぎ。いくら何でももう少し簡潔に話を進められるだろう。特に前半はかなりいらついた。
ところが後半、主役がラッセル・クロウからアル・パチーノへと移るあたりから俄然面白くなる。口では「正義」だの「マスコミの使命」だのと言いながら、その実、自分自身の信念とプライドのために徹底抗戦するパチーノのキャラクターが実にリアルで、良いところも悪いところもすべてひっくるめて感情移入できる。その陰画(?)として存在するクリストファー・プラマーがまたいい味を出していて、ドラマの奥行きをグッと深いものにしている。

「銃声のない戦場」という宣伝コピーはけだし名言。見るからに男臭いアクション映画や西部劇に倍する熱い熱い男気が、この作品には満ち溢れている。


(2000年7月初出/2001年1月改訂)

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