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03/23/2005

【音楽】ダリル・ホール & ジョン・オーツ 2003.5.29  東京国際フォーラム

2003年5月29日(木) 東京国際フォーラム ホールA


ダリル・ホール&ジョンオーツ…やはり彼らはひとつの時代を象徴するアイコンだったのだと思い知らされた一夜だった。


彼らのライヴは1995年にも武道館で見ているが、これがほとんど印象に残っていない。特に悪かったという印象もないが、大好きな「アウト・オブ・タッチ」がいきなり2曲目か3曲目で始まった時の感激以外、ほとんど記憶に残っていないのだ。

おそらくこれは時期的な問題もあるのだろう。ホール&オーツのヒットメーカーとしての黄金期は1984年の『BIG BAM BOOM』ですでに終わりを告げており(もう19年も前の話ではないか!)、その後出した『OOH YEAH!』と『チェンジ・オブ・シーズン』という2枚の地味なアルバムはほとんど評判にならなかった。
そして彼らは1991年から実質的な解散状態に入り、その間に出されたダリル・ホールのソロもさしてヒットはしなかった。荒削りで生々しいオルタナティヴロックが全盛期を迎え、ラップミュージックがロックに代わってポップミュージックの王座に就こうとしていた時代、「ソウルミュージックをロックの文脈によって解釈し、ポップな味付けと最先端のサウンドプロダクションによって現代的な音楽に仕上げる」というホール&オーツの音楽的コンセプトは、明らかに時代のエアポケットに落ち込んでいたのだ(今書いていて気がついたのだが、彼らの人気凋落とラップの人気爆発はほとんど時期を同じくしている)。
彼らに限らず、80年代に流行ったポップなブルーアイドソウル勢は、90年代に入る頃からほとんど同じような低迷に陥っていた。唯一の例外はシンプリー・レッドだが、それは彼らの魅力が、時代から一歩も二歩も遅れた古典的な「歌もの」であったためだろう。ホール&オーツの場合、あまりにも時代の波に乗りすぎていたため、その波から一度外れてしまうと落ち込みも激しかったのだ。
そんな状態の中で行われた1995年の再結成来日。しかしニューアルバムを出したわけでもなく、ヒットメーカーとしては完全に過去の人となっていた中での来日は、「ソロもヒットしなかったし、やはり金を稼ぐためには昔のヒット曲に頼ったツアーをこなすしかないのね」というドサ回りライヴの印象を拭えなかったのではないか。プロ意識の強い彼らが手抜きのライヴをやるはずもなく、それはきっと完成度の高いライヴだったはずだが、やはり観客側も、ノスタルジーの対象としては少々中途半端な彼らの音楽に、どう対応していいのかわからなかったのだろう。それが前記の印象の薄さにつながっているような気がする。


話が前後するが、僕は実のところホール&オーツの全盛期、決して彼らのファンだったわけではない。もちろん音楽は嫌でも耳に入ってきたし、「マンイーター」「アウト・オブ・タッチ」のように大好きな曲もあったが、まだ熱血ロック少年だった(笑)自分にとって、軟派で明るくポップすぎる彼らの音楽は、反発の対象ですらあった。特にファルセットで歌われる「ワン・オン・ワン」のようなバラードのオカマくささには辟易したものだ。
だがそれ以上に僕が反発を覚えていたのは、ホール&オーツが人気を博していた当時の時代状況、すなわち「カフェバー文化」「なんクリ文化」(笑)などいろいろな呼び名がある、あの明るいだけが取り柄の80年代文化に対してだ。なぜあのような文化に反感を抱いていたかは、普段僕が書いている文章を読んでくれている人なら、すぐに納得してくれるはずなので省略する(笑)。ともかくホール&オーツは、マイケル・ジャクソンなどと並んで、紛れもなくあの時代の空気を象徴する音楽だった。それだけに、ポップミュージックとしての見事さは理解できても、自分のような人間としては素直に愛聴する気にはなれなかったのだ。僕以外にもそういう人間は少なからずいたはずで、おそらくそういう人々が当時U2やスミス、ニューオーダーなどを聴いていたのだろう。

そんなホール&オーツに対する僕の見方が大きく変わったのは、主に2つの理由がある。一つは80年代後半から僕が黒人音楽を聴くようになったこと。これによって彼らの音楽がただの軽薄な流行りものではなく、かなりディープなソウルやR&Bをルーツに持っている事が理解出来たのだ。もちろんそれ以前から彼らは自らの音楽を「ロックン・ソウル」と呼んでいたのだが、ジェームズ・ブラウンとオーティス・レディングの区別もつかないような人間に、その言葉の本当の意味などわかるはずはない。ある程度黒人音楽を聴いている人間とそうでない人間とでは、彼らの音楽はかなり違ったものに響くはずだ。
そしてもう一つの理由は、彼らが一時解散状態になる直前に出したアルバム『チェンジ・オブ・シーズン』だ。これはすでに書いたように地味なアルバムで、ほとんどヒットしなかった。だがこれはソウルフィーリングに溢れた滋味溢れる名盤だ。最先端のサウンドを追求してきた彼らが、シンプルかつアコースティックなサウンドに原点回帰して素晴らしい「歌」を聞かせてくれる。特に最後に収録された「ソー・クロース」のアンプラグド・ヴァージョンは当時ずいぶん愛聴したものだ。このアルバムによって、僕は初めてホール&オーツを本当に好きになる事が出来たのだ。ただしこのアルバムには、終末的な悲しさが色濃く漂っており、その後解散状態になってしまった時も、残念には思ったが「すでにわかっていた事」として納得する気持ちもあった。

その後オリジナル・アルバムをCDで何枚も買って、ある程度聴いていたが、1995年の来日を経て、再び彼らの噂を聞く事も少なくなり(その後出した『マリーゴールド・スカイ』というアルバムは見事なほど話題にならなかった)、いつしか疎遠に。CDは『チェンジ・オブ・シーズン』と『グレイテスト・ヒッツ』だけを残し、全部中古で売り払ってしまった。そして訪れた空白期間…

僕が再び「ホール&オーツのライヴを見たいなあ…」と思ったのは、昨年山下達郎の圧倒的に素晴らしいライヴを見た時だ。説明するまでもなかろうが、山下達郎の音楽的コンセプトはホール&オーツに非常に近いものがある(もっと近いのは大沢誉志幸だが)。もちろんルーツとなる黒人音楽に多少の違いはあるし、達郎は「時代の最先端をいくサウンド」ではなく「時代に左右されないスタンダードとなるようなサウンド」を作る点で大きく異なっている。しかし黒人音楽をロックやポップスの方法論で解釈し、現代的なポップミュージックに仕上げるというスタンスはまったく同じである。昨年の達郎のライヴは、CDの再発に合わせてRCA時代の曲だけをやる企画ライヴだったが、ソウルやドゥーワップ、R&Bの色が今以上に濃い数々の曲を聴いている内、無性にホール&オーツのライヴを再度体験したくなってきたのだ。あいにく彼らはその数か月前に来日したばかりで、その時行かなかった事を後悔したものだ(ヒット曲のオンパレードで大いに盛り上がったと聞いていたし)。


そして今年、ホール&オーツは再び来日してくれた。新作『ドゥー・イット・フォー・ラヴ』はとうとう聴かないまま当日を迎えてしまったが、また過去のヒット曲満載のエンタテインメントになる事はわかっていたので、さほど心配はしていなかった。

5月29日、東京国際フォーラムのホールA。前から14列目の真ん中近くと席もかなりいい。客の年齢層はさすがにかなり高い。ほとんどは30代以上だろう。今時のロックコンサートでは珍しくもないが、子連れもかなり多い。ただ斜め前の方にいたかなり若そうなカップルは、白いTシャツに「H」と「O」の文字を染め抜き、「&」と書いたウチワを二人の間に持っているという素晴らしい気合いの入れ方で、微笑ましくなった。あの二人、好きだ。近くにいたら、きっと話しかけていたと思う。

19時10分頃から始まったライヴ、1曲目は「アダルト・エデュケイシイョン」。うう…懐かしい…と思ってしまう自分が怖い。さっきも書いたように、あの頃はまだホール&オーツのファンではなかったはずなのに、あの「ウイェッ!ウイェッ!」を聞いただけで、あのプロモビデオが目に浮かんでくる。彼らの音楽や映像が当時どれほど溢れていたかという証明でもあるが、そういうプロモビデオを流す番組がまだまだ少なかった頃、ベストヒットUSAに毎週かじりついていた自分の姿を思いだしてしまった。懐かしいという感覚は、むしろその頃の自分に対するものかもしれない。今はその手の番組があちこちにあるが、これだけ溢れ返ると、逆に見ようという気にもならないもんな。
その後も「セイ・イット・イズント・ソー」「ファミリー・マン」「メソッド・オブ・モダン・ラヴ」といったヒット曲が続く中、新作『ドゥー・イット・フォー・ラヴ』からの曲も4曲ほど披露された。これがどれも非常に素晴らしい出来。路線としては『チェンジ・オブ・シーズン』の延長線上にあるソウルフルな歌もので、全盛期のような派手さはないが、ソウルフィーリングとポップなメロディーの両方を兼ね備えている。今回のライヴが、決して95年のようなドサ回り的なものではなく、もっと前向きなものであることがはっきりと伝わってくる。
また今年になってジョン・オーツがソロアルバムを発表し、なかなか好評だったことは知っていたが、そこからも一曲だけ披露された。これがまた実にいい。オーツの才能を知らしめるに十分な曲とヴォーカルだ。オーツもせめてもう少しルックスが良かったら、一人でも人気が出たのになあ…と思わずにはいられない(サンタナもどきの顔もさることながら、体型の方はさらに辛いものが…)。しかし逆に言えば、彼がソロアーティストとしてやっていくのに問題があった事で、ダリル・ホールとの奇跡的なコラボレーションが生まれたのだ。やはり世の中はよく出来ている。

後半は、さらにソウルフルに生まれ変わった「サラ・スマイル」「シーズ・ゴーン」「エブリタイム・ユー・ゴー・アウェイ」といった初期~中期の名曲を経て、「アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット」そしてラストの「マンイーター」で凄まじい盛り上がりを見せる。
初期の作品は、今CDで聴くと妙にサウンドが薄かったり安っぽかったりして落ち着かない部分があるのだが、ライヴではその点も文句なしだ。さらに練り込まれたアレンジ、レコードよりもずっと豊かな表情を見せるダリルのヴォーカル、そしてサックスやギターやベースのソロなどで、スタジオヴァージョンよりも遙かにしなやかで楽しい音楽になっている。特に「アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット」や「マンイーター」では、ホール&オーツ・サウンドの陰の功労者であるチャーリー・デチャントのサックスプレイを堪能することができる(あのサックスが欠けた「マンイーター」を一体誰が想像出来る?)。
ただし「マンイーター」に関して言えば、あのスタジオ・ヴァージョンの完成度は芸術的なレヴェルにある。単に曲がいいと言うだけでなく、完璧なサウンドプロダクションは、ビーチ・ボーイズの最良の作品にも匹敵する。まさに奇跡のようなポップソング。あのスタジオ・ヴァージョンを超える「マンイーター」など存在するはずがない。今回の素晴らしいライヴにおいても、その壁を破る事はさすがに出来なかったようだ。もちろんそれは非常に高いレヴェルの話であり、ライヴはライヴで素晴らしかったのだが。
しかしこの曲、何気にポリリズムだったりするので、リズムに乗るのが意外なほど難しい事を再確認した。そんな難易度の高い曲が、一見これ以上ないほどわかりやすいポップソングにまとまっている事にも、あらためて驚かされた。

1回目のアンコール。1曲目。分厚いロック的なサウンドで始まったが、そのコードは間違いなくあの曲だ。イントロの荒々しいロックサウンドをかき分けて、キーボードがオルゴールのような音色であのメロディーを奏でれば…それはまさしく「アウト・オブ・タッチ」! 一体どうしたらこんなに素晴らしいメロディーが書けるのだろう。スタジオ・ヴァージョンの音色やアレンジは今聴くと少し古臭くなった部分もあるが、曲の良さでは彼らの作品中「マンイーター」と双璧をなす。ライヴでは、その古臭くなった部分がそぎ落とされて化粧直しされ、あの珠玉のメロディーを核とした完璧な名曲として甦っている。もう言う事無し。
2曲目は「ユー・メイク・マイ・ドリームス」。これはあまり好きな曲ではないので置いといて…
3曲目。誰もが待っていたあの曲の登場だ。そう「プライベート・アイズ」! この時の凄まじい盛り上がりは何をどう書いても伝わるものではあるまい。そう書くとまるでこの大ヒット曲だけが際だって盛り上がったかのようだが、それは少し違う。今までの全ての曲に対する興奮と感動、それが最後のメインディッシュとなるこの曲に集約され、会場のあらゆる人間が最高の熱狂を示したのだ。演奏もスタジオ・ヴァージョンを遙かに凌ぐ、ライヴならではの躍動感に満ちたものだったが、ある意味この時の主役は観客の方だった。ミュージシャンに促されることもなく、会場にいる誰もがあのサビの部分の手拍子「Private Eyes【パンッ!】They're Watching You【パッパンッ!】」を一斉にやるのだ。あれに敵う演奏などありはしない。大ホールでのライヴであれだけミュージシャンと観客が一体になって一つの曲を作り上げた瞬間を見たのは久し振りの事だ。
しかも僕の場合、その手拍子を1回叩くたびに、フラッシュバックのように21年前の記憶が甦ってきたのは、まるで映画の一場面のようで怖いほどだった。
当時住んでいたアパートの事、そこでベストヒットUSAを見ていた自分(やはり僕にとって、ホール&オーツとベストヒットUSAは切っても切り離せない仲なのだ)、大学生時代のあれこれ、だが何と言っても一番苦笑したのは「そう言えば21年前、ディスコでこの曲がかかって、やはりみんなでこの手拍子を打ったことがあるぞ」と思い出した事(笑)。ディスコなど数えるほどしか行った事がないのに(10回は行ってないはず)、そのわずかな体験にさえホール&オーツの影が… ああ、恐るべし、ホール&オーツ。

そもそも自分はそういう類の文化を嫌っていたはずではないか。
なのになぜ今、こんなにも心の底からの歓喜と共に「プライベート・アイズ」の手拍子を打っているんだ? 
実は僕は、自分で思っている以上に昔から彼らの音楽が好きだったのではないか? 
ただその受容のされ方が、あまりにも当時のネアカ文化と結びついていた事に反感を覚えていただけなのではないか? 
まさに「嫌い嫌いも好きの内」「喧嘩するほど仲がいい」というやつではなかったのか? 
好きな女が自分の嫌いな男どもにちやほやされているかのような光景に、嫉妬を覚えていたのではないか? 
そんな思いが頭の中をグルグルと駆けめぐる。
ただ一つだけ確かなのは、過去の経緯がどうであれ、今の自分は間違いなくホール&オーツの音楽を愛しているという事だ。

2回目のアンコールはスライ&ザ・ファミリー・ストーンの「ホット・ファン・イン・ザ・サマータイム」。あの会場にいた人の内、どれだけの人間がこの曲を知っていたかは疑問だが、観客のテンションが下がるような事はまったくなかった。この曲の中に潜むポップさをくっきりと浮かび上がらせたアレンジと演奏は本当に見事なものだ。


2回のアンコールを含めて約1時間45分。彼らのヒット曲の多さをを考えれば短い演奏時間だし、「キッス・オン・マイ・リスト」「ソー・クロース」「ウェイト・フォー・ミー」「ふられた気持ち」など他にもやって欲しい曲はいろいろあったが、これだけ素晴らしいライヴを見せられたら、とても文句は言えない。

すでに述べたようにホール&オーツの音楽的コンセプトは「ソウルミュージックをロックの文脈によって解釈し、ポップな味付けと最先端のサウンドプロダクションで現代的な音楽に仕上げる」というものだが、最近はその中から「最先端のサウンド」が抜けて、よりシンプルでオーガニックな歌ものの世界に回帰している。そんな新しめの曲はもちろん、最先端サウンドでブイブイ言わせていた時代の曲も、表面的な化粧をはぎ取れば、そこにあるものはソウルという確固としたルーツを持った普遍的な「歌」だ。だからその表面部分だけを化粧直しすれば、彼らの作品は良質なポップミュージックとして、この2003年においても何の問題もなく通用する。彼らが以前のようにヒットチャートを荒らし回る事はもうないかもしれない。だがアメリカン・ポビュラーミュージックの正統的な担い手として、ロックンソウルという言葉の体現者として、彼らは本来あるべき姿に戻っただけではないのか。そんな今のホール&オーツの姿は、僕にはとても好ましいものに映る。

だがその一方、最先端サウンドでブイブイ言わせていた時代の彼らは、やはりどうしようもなく80年代前半という時代を象徴する存在だった事も痛感させられた。しかしその消しがたい時代の刻印も、今となっては好ましいものとして映る。僕の後ろに座っていた男がアンコールの前にこう言っていた。「いや~最高だな~。これだったら大学時代の仲間たちをもっと集めて大騒ぎしたかったよ」。その人と僕の大学生活はだいぶ違ったものだったと思うが(笑)、今となってはまさに呉越同舟。共にあの時代の空気を吸った者として、その気持ちは痛いほど理解出来る。今のホール&オーツの音楽は、本来のルーツに立ち返ることで逆に2003年のポップミュージックとして成立する一方で、そんな40前後のオッサンたちのノスタルジーにも十分対応出来るだけのキャパシティを持っているのだ。


ただ一つだけ残念だったのは、国際フォーラムという会場はやはり彼らの音楽に似合っていないこと。基本的にはただ歌って演奏するだけで、それ以上のギミックは一切ないので、本当ならもう少し小さいホールでやる方が似合っている。あのよそよそしい国際フォーラムの会場は、どうもライヴの熱気が拡散してしまう傾向がある(左右両側にスタンドがある武道館はそういう点でだいぶ優れている)。それこそ山下達郎のように、中野サンプラザで、ちょっとノスタルジックなアメリカの街角を模したセットでも建ててやっていたら、その感動は倍加したことだろう。


とにかくニューアルバムはすぐにでも買ってこよう。売ってしまった昔のオリジナルアルバムを、ポチポチ買い直していくのもいいかもしれない。ライヴ? 言うまでもない。今後の来日には必ず足を運ぶつもりだ。


P.S.
ライヴの後「あの曲は何に入ってるんだっけ?」と昔のアルバムについてネット上で調べていたのだが、ホール&オーツのアルバムジャケットって見事にろくなものがないな(笑)。初期のアルバムはどれもこれも「デザイナー雇う金がなかったのか?」と言いたくなるようなものばかりだし、中期以降もろくなものがない(唯一の例外は『H2O』)。特に『チェンジ・オブ・シーズン』のジャケットなど「わざと売れなくするために作ってるのか?」と言いたくなるようなひどい代物。音楽のセンスは最高だし、プロモビデオにも面白いものがあるのに、ジャケットというアルバムの大切な顔の部分には、なぜこうも無頓着なのだろう? 謎だ。


(2003年5月初出)

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