【演劇】ベターポーヅ「しみひとつない」 2005.2.5
ベターポーヅ「しみひとつない」(THEATER/TOPS)
2005年2月5日(土)
風邪を押して見にいったベターポーヅの「しみひとつない」。
見にいかなければ良かった… _| ̄|○
解説のごあいさつにはこんなことが書いてあった。
> 1.シリアスなんだかナンセンスなんだかわからない。
> 2.舞台上の誰に視点を置いて観ればいいのかわからない。
> 3.クライマックスを作らない。
> 4.しかし不条理にはしない。
>
> こんな引き算ばかりで果たして演劇は成立するか?
> そう考えて作ったのがこの「しみひとつない」です。
> 今回の再演にあたり、少し手を入れましたがほぼ当時のまま。
> メッセージよりも方法を伝えたいと思った。
なるほど、このような目的意識を念頭に置いて見れば、作者の目論みは十分に
成功していると言える。
問題は、その目的意識や、実際に出来上がった作品が、私の感性と1ミリたり
とも触れあう部分がなかったことだ。
上の1から4を満たした作品でも、自分にとって面白い作品は確実にあると思う。
しかしこの作品に関しては、何一つ面白くなかった。風邪薬を飲んでいたせいも
あって終始睡魔との闘い。3000円をドブに捨てた気分だ。
しかしこれは作品が悪いのではない。この作品はいわゆる愚作、失敗作とは
違う。ただ「私が見るべき作品ではなかった」、それだけのことだ。
わざわざ金を払って見たものが、自分とはまったく無関係な作品。一方、応募
したことさえ忘れていたチケットプレゼントに当たりタダで見た「乙女の国」
には、今も引きずるほどの大きな感動を覚えた。「乙女の国」など、チケプレに
当たらなかったら、絶対に見ることはなかっただろう。
芝居との出会いは本当に難しい。
映画や音楽よりも遙かに難しく、リスクが大きい。
それだけに思いがけない出会いを経験した時の感動は、他のどの芸術よりも
大きいのだが。
(2005年2月初出)


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